先日あるイベントに知人と参加した際、こういう事があった。
この相手の発言は酷くアンフェアだと私は思う。
遅延行為と遅いプレイ
遅延行為はmtgプレイヤー(特にカジュアルプレイヤー)にとって、馴染みはあんまり無いが聞いた事はある用語だと思う。
では遅いプレイとは何だろうか?
『つまり度を過ぎたスロープレイが遅延行為になるってことだな?』
厳密には少し違うらしい。
例えばフェイズの移行等の各処理に掛ける時間を10秒程度で行い、ターンを終えるのに2分近く掛かったとしてもそれぞれの処理がゲームの局面を展開させる行動であったなら遅いプレイには該当しない。
更に補足すると驚くべき事に、遅延行為には該当するが、遅いプレイには該当しない状況が存在し得るようだ。
引用元にも書いてあるのだが、掻い摘んで説明すると……
遅いプレイとは
ゲームを適切な時間内に終わらせるには遅すぎるプレイを指している。
遅延行為とは
時間制限に合わせてプレイのリズムを変えている事を指している。
冒頭に戻ろう。
対戦相手のカンパニーもよく見かけるコンボ搭載型のデッキで、対コントロールというマッチアップでは時間が厳しい物なのは火を見るよりも明らかだ。
時間が掛かるデッキやマッチアップについては、レガシーにおける奇跡コントロールについての議論や、スタンダードにおける緑白トークンや過ぎ去った季節コントロールについての議論もある。
自分が使っているデッキが時間が掛かると理解していながらも、一方的に相手にだけ急かしたプレイングを求めるのが、酷くアンフェアだと私は思う。
非紳士的だとさえ思う。
本当に紳士的に対応したいなら、「時間が厳しいかもしれないのでお互い速いプレイングをしていきましょうか」という風に言うべきだし、そもそも相手のターンのプレイング中に言うべきではない。
サイドボード中にそっと言うべきなのだ。
大きいイベントだと、胸板以上の大きさのデジタルクロックが用意され、ある程度の残時間は把握できる。(時計を背にしていなかったり、時計からの距離が離れていない限りは)
カジュアルイベントだとキッチンタイマーで測られるのが一般的だ。
そして実は競技レベル以上のイベントだと残時間のアナウンスは禁止されている。
上記の遅延行為が起きやすくなるからとの事だ。
自分が早くないデッキを使っていて、相手も早くないデッキだったなら、お互いのプレイングスピードがゲームに影響を与えていると伝えるのは、最初のサイドボード中にマッチの半分以上の時間が掛かっているのを時計で確認してからが適切だと私は思う。
すみません、プレイング早くして貰っていいですか?
言われた事がある人なら判るが、実はこれ、中々プレッシャーとストレスが掛かる。
罪悪感が身体を駆け巡り、不慣れな早回しはプレイングミスを起こしやすくする。(酷くアンフェアだ)
世の中には他人の苛立ちを受けて平気でいられる鉄の心臓の持ち主ばかりではない。
もし自身がそんな事を言われたら。
自分が普段通りのリズムでプレイしていようが、指摘された通り遅いプレイをしていた自覚があろうが、
ジャッジを呼ぼう。
これは私個人の経験則だが、そんな事を言うのは大抵苛ついているプレイヤーだ。
実際、苛つかせてしまった原因はこちらにあるのかもしれない。
だが、プレイングについてペナルティを出せるのはジャッジだけだ。
自身ではないし、ましてや相手でもない。
ジャッジに立会人になってもらい、普段通りのプレイングをすれば、結果は後からやってくる。
健闘したけどゲームを落とした? お疲れ様、次のゲームに行こう。
ドローになった? マッチアップのせいさ、気に病むことは無い。でも改善の余地は、あるかもね。
知人の知人は変なコントロールデッキを、対戦相手は集合した中隊が入ったデッキをプレイしていた。
一本目は知人の知人が勝利し、サイド後何事も無く二本目に突入。二本目の中盤に差し掛かった時に相手に言われたそうだ。
すみません、プレイング早くして貰っていいですか?
知人の知人が腕時計を確認したら、ゲームの残り時間は約20分だった。
この相手の発言は酷くアンフェアだと私は思う。
遅延行為と遅いプレイ
遅延行為はmtgプレイヤー(特にカジュアルプレイヤー)にとって、馴染みはあんまり無いが聞いた事はある用語だと思う。
マジックでのトーナメントのマッチは、殆どの場合、制限時間が存在する。その制限時間が時間切れとなった場合、それまでのゲームの状況に応じて、双方の引き分け(または片方の勝利)が決定するが、これを使用して、意図的に「時間切れによる引き分け(または勝利)」を獲得するべく、不正にプレイ時間を長引かせる行為を指す。
http://mtgwiki.com/wiki/%E9%81%85%E5%BB%B6%E8%A1%8C%E7%82%BA
では遅いプレイとは何だろうか?
全てのプレイヤーは、対戦相手が時間制限によって不利にならないよう、充分な速度でプレイする責任がある。長考はなるべく避け、常に速いプレイを心がけるとともに、対戦相手のプレイが遅い場合は速いプレイを促すことも必要である。
制限時間を利用して優位を得るため、故意にプレイを遅くした場合は遅延行為となる。
http://mtgwiki.com/wiki/%E9%81%85%E3%81%84%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%A4
『つまり度を過ぎたスロープレイが遅延行為になるってことだな?』
厳密には少し違うらしい。
例えばフェイズの移行等の各処理に掛ける時間を10秒程度で行い、ターンを終えるのに2分近く掛かったとしてもそれぞれの処理がゲームの局面を展開させる行動であったなら遅いプレイには該当しない。
更に補足すると驚くべき事に、遅延行為には該当するが、遅いプレイには該当しない状況が存在し得るようだ。
以下はパリで行われた世界選手権で起こった実例である。
プレイヤーA(Adam)はアグロ・デッキを、プレイヤーB(Billy)はコントロール・デッキをプレイしている。Adamは〔遅いプレイ〕が発生しないようにジャッジを呼んでいた。Adamは序盤で良い展開をし、非常に速くプレイしていた。彼はBillyが時折行動の選択について考えるのに時間を使うことについて文句を言っていたが、ジャッジはただプレイを続けるように言うだけだった。
6ターンほど後には、Billyはゲームのコントロールを得ていて、AdamがBillyを倒すことが不可能なのは明らかになった。この状況下で、Billyは行動の節々に怒りの感情を見せるようになった。
7ターン目に、Adamはフェッチランドを引いた。彼は前のターンにクリーチャーを2体を除いてすべて失っており、相手には4体のブロッカーがいた。彼は20秒ほど考えた。
そしてBillyが彼に行動するのか優先権をパスするのか、と尋ねた。Adamはかなり怒った様子で、〔遅いプレイ〕でジャッジを呼ばれているのはお前のほうじゃないか、と言った。(これは全然受け答えになっていないけどね)結局彼は土地をプレイして優先権をパスした。
状況は変わった。Billyはもう負けることはないが、時間がなくなる前にAdamを倒さなければいけない。だから彼はあらゆる行動を素早く行ってターンを終えた。
Adamはフェッチランドを起動する前に時間を使って考え、土地を探すのにも時間をかけた。そしてアンタップする前に数秒間を取り、カードを引く前に何かを考え、といった風にその後も時間を少しずつ長く使っていた。
このAdamの行動は〔イベント上の誤り ─ 遅いプレイ〕にはまったく該当しないが、しかし〔遅延行為〕に該当する。勝つことがほとんど不可能であり、引き分けることが最後の望みであることを知ったうえで通常と異なる振る舞いをしているからだ。その最後の望みを叶えるための最後の選択肢は何か? 時間制限である!
この記事はプロツアー横浜におけるジャッジセミナーの内容に基づき、さらにSheldon "French addict" MeneryとAndy Hecktの監修を受けているものである。
http://mjmj.info/data/docs/slowplay.txt
引用元にも書いてあるのだが、掻い摘んで説明すると……
遅いプレイとは
ゲームを適切な時間内に終わらせるには遅すぎるプレイを指している。
遅延行為とは
時間制限に合わせてプレイのリズムを変えている事を指している。
冒頭に戻ろう。
対戦相手のカンパニーもよく見かけるコンボ搭載型のデッキで、対コントロールというマッチアップでは時間が厳しい物なのは火を見るよりも明らかだ。
時間が掛かるデッキやマッチアップについては、レガシーにおける奇跡コントロールについての議論や、スタンダードにおける緑白トークンや過ぎ去った季節コントロールについての議論もある。
自分が使っているデッキが時間が掛かると理解していながらも、一方的に相手にだけ急かしたプレイングを求めるのが、酷くアンフェアだと私は思う。
非紳士的だとさえ思う。
本当に紳士的に対応したいなら、「時間が厳しいかもしれないのでお互い速いプレイングをしていきましょうか」という風に言うべきだし、そもそも相手のターンのプレイング中に言うべきではない。
サイドボード中にそっと言うべきなのだ。
大きいイベントだと、胸板以上の大きさのデジタルクロックが用意され、ある程度の残時間は把握できる。(時計を背にしていなかったり、時計からの距離が離れていない限りは)
カジュアルイベントだとキッチンタイマーで測られるのが一般的だ。
そして実は競技レベル以上のイベントだと残時間のアナウンスは禁止されている。
上記の遅延行為が起きやすくなるからとの事だ。
自分が早くないデッキを使っていて、相手も早くないデッキだったなら、お互いのプレイングスピードがゲームに影響を与えていると伝えるのは、最初のサイドボード中にマッチの半分以上の時間が掛かっているのを時計で確認してからが適切だと私は思う。
すみません、プレイング早くして貰っていいですか?
言われた事がある人なら判るが、実はこれ、中々プレッシャーとストレスが掛かる。
罪悪感が身体を駆け巡り、不慣れな早回しはプレイングミスを起こしやすくする。(酷くアンフェアだ)
世の中には他人の苛立ちを受けて平気でいられる鉄の心臓の持ち主ばかりではない。
もし自身がそんな事を言われたら。
自分が普段通りのリズムでプレイしていようが、指摘された通り遅いプレイをしていた自覚があろうが、
ジャッジを呼ぼう。
これは私個人の経験則だが、そんな事を言うのは大抵苛ついているプレイヤーだ。
実際、苛つかせてしまった原因はこちらにあるのかもしれない。
だが、プレイングについてペナルティを出せるのはジャッジだけだ。
自身ではないし、ましてや相手でもない。
ジャッジに立会人になってもらい、普段通りのプレイングをすれば、結果は後からやってくる。
健闘したけどゲームを落とした? お疲れ様、次のゲームに行こう。
ドローになった? マッチアップのせいさ、気に病むことは無い。でも改善の余地は、あるかもね。
私が緑白トークンのミラーマッチで3ゲームをきっちり終えて18分残っていた時、もうそれだけでメダルでも貰って良いんじゃないかという気がした。
先週は時間終了と同時にゲーム2を勝って、引き分けを選択した。
GPニューヨークではゲーム1が終わるまでに47分かかって、マッチは1-0-1で勝った。
このスタンダードが終わるころには、私はずっと対戦相手にプレイングを早くするように急かし続けた。
そうしないとマッチが終わらないと感じるのは問題だ。
Gathered! 様の翻訳記事より
【翻訳】正直今のスタンダードってどうなの?(SCGより)
http://gathered.tokyo/archives/480
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