大会の振り返り
2017年8月15日 Magic: The Gathering備忘録も兼ねて大会の振り返り。
game1
確か相手の出だしが城塞、メムナイト、太鼓、邪魔者のロケットスタートだったと思う。
一本目は落としたなぁとぼんやり考えながら序盤を捌いていく。
幸運にも頭蓋囲いの装備に合わせてコラガンの命令を破壊とクリーチャー2点で唱える事が出来たので相手は大きく減速。
テゼレットを着地後致命的な一押しで除去りつつ残酷な根本原理。そのまま何回か撃った後でお相手投了。
game2
お相手同じくロケットスタートだが土地が産業の塔と城塞で止まる。
邪魔者とメムナイトとモックス、刻まれた勇者が着地している時に思考囲いを打たれるも、捨てさせられたのは残酷な根本原理。
一本目と同じようにこちらはテゼレットを着地させ、相手の盤面を削っていき残酷な根本原理。
テゼレットと瞬唱の魔道士がいるこちらの場に、土地2枚と太鼓のある相手は金属術達成の勇者で本体に攻撃。
攻撃クリーチャー指定後に、サイドから入れたラクドスの魔除けで太鼓を壊そうとしたところで相手はカードを畳んだ。
・今大会で恐らく一番運が良かったマッチ。通常ならどうしても頭蓋囲いの対処に遅れてしまい残酷な根本原理が間に合わないが、game1はコラガンの命令で大きくアドを取れ、game2では頭蓋囲いを引かれなかったのがかなり大きかった。
game1
序盤を耐えてからの残酷な根本原理。
「テキスト確認しますか?」
「いや、大丈夫です」
ボロボロの戦線にスラクジムンダールを唱える。
「テキスト確認しますか?」
「すいません、ちょっと確認します……」
そのまま2回殴り切り次のゲームへ。
game2
序盤チマチマと捌きつつサイドから投入した嵐の神、ケラノスを戦場に。
相手のクリーチャーを焼きつつ瞬唱の魔道士で相打ちを取ったりした後に、お相手瞬唱の魔道士に外科的摘出!一気に辛くなる。
その後テゼレットを着地させひとまずは滅びや残酷な根本原理を打って更地にするものの、お相手スラーグ牙をトップデッキ!
思わずナイストップと言うも、返しのターンケラノスでめくれたのは残酷な根本原理!
スラーグ牙を焼き払うも、戦慄艦の浅瀬にはカウンターが載っていなかったためターンを返す。
そしてお相手メインフェイズに召喚の調べ。Xは……3?
そうして私の残酷な根本原理は、ライブラリーから呼び出された永遠の証人によって回収された外科的摘出によって全て抜かれてしまった……
だが幸いにもテゼレットは健在だったため奥義まで間に合い、遺影が作りだした5/5トークンが勝負を決めてくれた。
game1
お相手序盤はゴブリンの先達や僧院の速槍や稲妻を撃ってきたのでバーンかと思ったが、合間合間に信仰無き物あさりや安堵の再会、傲慢な新生児を唱える。ルーティングの途中で復讐蔦が落ちドレッジヴァインと判断。
そしてお相手事故っていたため土地が4枚と僧院の速槍でビタ止まり。ハンドにはプレインズウォーカーがいたためエンド前に相手のショックランドを謎めいた命令でバウンス後、プレインズウォーカー、ニコル・ボーラスで相手の土地を破壊しターンを返す。
しかしここからまさかの信仰無き物あさり、ゴブリンの先達、喚き騒ぐマンドリル!
からの復讐蔦復帰からのフルパンできっちりボーラス様が落ちる。
爆発力にビビりながら私も二の矢を放つ。スラクジムンダールだ。殴って打点が一番低いゴブリンの先達を喰って本体に7点。
返しにお相手もフルパンしブロッカーとして傲慢な新生児をキャスト。
こちらのターン、スラクジムンダールで攻撃、の前に致命的な一押しで傲慢な新生児を破壊。通りの悪霊のサイクリングと度重なるショックインのせいで8点を受け止めれずお相手はカードを畳んだ。
game2
糞みたいな土地事故で負け。
お相手こちらのサイドを警戒して大歓楽の幻霊まで入れてくるバーン戦略へ移行。
そのまま殴り焼き殺される。
game3
相手の小粒クリーチャーを捌き安堵の再会を呪文嵌めしたりしても、復讐蔦は戦線に復帰してきた。だが幸運にも初手からあった滅びを唱えひとまずは戦局をイーブンに。
テゼレットを着地させ忠誠度を7まで上げたが、相手の場には既に虚ろな者が。
ハンドには瞬唱の魔道士、遺影にしたら物量で負けると直感し三度電池を生成する。
殴ってきた虚ろな者は瞬唱の魔道士でチャンプブロックし、返しのターンで奥義を起動。
最終的に5/5が3体になったタイミングで2体で殴りスルーされたので10点通し。
返しの相手のターン、信仰無き物あさりフラッシュバックからの虚ろな者と喚き騒ぐマンドリル。たっぷり肥えた墓地から復讐蔦が着地……?
「確認なんですけど、復讐蔦着地が先ですよね?」
「そうですね、復讐蔦が先に着地でマンドリルはまだスタック上です」
一応念のために確認してから私は瞬唱の魔道士で墓地の謎めいた命令をフルタップとカウンターで唱える事を宣言。相手はカードをさっさと畳んだ。
「たまたまテゼレットの奥義が間に合っただけなんで」
「そんなん関係無いから」
煽りに受け取られてしまったのか、私はそう吐き捨てられた。
そして補足だがこの3回戦、なんと残酷な根本原理を一度も撃っていない。
そりゃデッキの改善案をショップの常連の方に聞いたら「まず残酷な根本原理を抜きます」と言われるわけだ。
同じ会場に来ていたショップの常連の方に「フィーチャリングマッチに出られるかも!」とちょっとテンション高めに報告後着座。
game1
マナクリとクルフィックスの狩猟者を出されランプ系かと思いきや突然の月の大魔術師!
そんなのを出されたら機能不全を起こしてしまうのでひとまず差し戻し、返しのターンにフェッチからの致命的な一押しで退場して頂く。
テゼレットを着地後、お相手も光と影の剣を出してくる。そのまま貴族の教主に装備しテゼレットに攻撃。出していた瞬唱の魔道士でブロックするも相手はとんでもない奇襲をかけてきた。
「ゴーア族の暴行者の湧血を使います」
トランプルでダメージを叩き込まれるも、テゼレットは忠誠度1で首の皮一枚で繋がる。
曰く剣のプロテクションに引っかからないのが唯一光と影の剣とのこと。かつ能力でゴーア族の暴行者を回収できる、見た事が無い凄いシナジーだ……
こちらも負けじと残酷な根本原理、からのスラクジムンダール!
「テキスト確認していいですか?」
「どうぞどうぞ!」
「統率者戦でしか見た事が無いw」(横の人)
「俺のデッキのエースクリーチャー(笑)です!」
「(サインドだから)読めない……」
そのままスラクジムンダールが走って撲殺。
「あのクリーチャーやべぇw」(横の人)
game2
魂の洞窟を人間で置かれるも細かい除去で捌いていく。
終盤に差し掛かり相手の場には剣装備の貴族の教主。前のターンに除去したクルフィックスの狩猟者で見えていたのはアモンケットの神、熱烈の神ハゾレト。ハンドには謎めいた命令があったので対処できると踏んでいたが、無慈悲にも二枚目の魂の洞窟が神で置かれ唱えられてしまう。私は小考の後謎めいた命令で、考えていたカウンターと剣のバウンスではなく、神のバウンスとフルタップを選択した。ヒヤッとはしたが、返しの自分のターンの残酷な根本原理で全てをチャラにする事が出来、そのまま圧殺する事が出来た。
「そのデッキ凄いよ。やられても楽しいもん」
「ありがとう、最高の褒め言葉だ」
サイド後は基本土地を多く見たから効かないと思い、月の大魔術師は抜いていたとの事。実際はフェッチが機能不全に陥るから出されるとかなりキツイ。
一応月を貼られてもボーラス様か謎めいた命令で対処できるように、私のデッキは島を4枚入れてある。今回はそれが功を奏したようでもある。
「マジに次フィーチャリングマッチかも!」と結構高いめのテンションでショップの常連の方に報告後着座。
game1
お相赤白フェッチから平地、次のターンも平地を出してターンエンド。エメリアコントロールかと思うも次のターン、とうとうアレが来た……
「赤白ギルランショックイン。からの血染めの月、通りますか?」
無理ですと差し戻し、次のターンに謎めいた命令。こういうマッチアップのために基本土地をたっぷり入れてあるのさ!
ナヒリを消したりしつつも終盤月の着地を許した。返しのターンにボーラス様が割ってくれたからね。
月を抜いてもらうためにもフェッチから島2枚と沼3枚から残酷な根本原理を打つ。
「次のゲームにいきましょうか」という相手の声でお互いカードを畳んだ。
game2
相手の先行2ターン目、「猿人の指導霊除外、血染めの月貼りますね」
(月を抜かない事はなんとなく)分かってたけど早くない?
そこからはほぼワンサイドゲーム。反逆の先導者、チャンドラを指し戻したりするも、初手にあったフェッチからの島1枚以外の基本土地を置く事も無く、ドローしては「高い山(沸騰する小湖)を置いてエンドですw」とするだけ。
最終的に先駆ける者、ナヒリと、復讐のアジャニ、ギデオン・ジュラに守護されている中ナヒリの奥義を発動。一応フィニッシャーが引き裂かれし永劫、エムラクールかを確認後、今度は私が次行きましょうかと言った。
game3
ハンドはテゼレット、疑念の影、真髄の針、差し戻し、残酷な根本原理、土地2枚。
キープするかマリガンするか意見は確かに分かれると思う。
だがこれまでの経験則だと、最初から不利だと分かっているマッチを覆せるキーカードが有り、土地が少ないハンドをマリガンすると裏目るのが何となく分かっていたためキープした。
勿論不利なマッチアップを覆すためにダブマリしたことは何度かある。
だがこのハンドは土地の枚数と一枚の異物以外完璧だと思えたんだ。
結果から話すと、土地が3枚で止まりエムラをシュートされかけてイカサマ紛いのジョークをして投了した。
相手のX=2指定の虚空の杯を一度は差し戻したが、返しの杯は何事も無く着地。
そのまま続いてナヒリが着地。返しのターン私は真髄の針を置いたよ、反逆の先導者、チャンドラ指定で。
(月はまだ出ていないし、奥義を発動されても疑念の影がある、大丈夫だ……)
返しのターンお相手、復讐のアジャニを唱え、針を出すのに使った沼をそのまま縛る。
(めんどくさいなぁ、ただでさえ土地が詰まってるのに……ん……?)
「あ ミスったぁぁぁぁ!!!」
思わず私は声を出していた。地元のショップでたまにナヒリシュートを使う人とゲームをしていたが大抵は勝っていたために驕っていたのだろう。犯していたミスを忠誠度6のナヒリが取り返しはつかないよと嘲っているように見えた。
次の次のターン、相手はナヒリの奥義を発動させ、私は対応して疑念の影を唱えた。
「……あぁ、いいカードだねぇ」
「(……気付いてない?)キャントリップのドローしていいですか?」
「ん?あぁ、どうぞ」
私は引いた。引いてしまった。
「あれ、疑念の影って2マナ……」
私は指摘が入った事に安堵しながら握手を求め、相手もそれに応じてくれた。
勿論私は疑念の影がX=2の虚空の杯で打ち消されるのは分かっていたし、相手もそれを指摘すると思っていた。
だが実際はキャントリップのドロー数秒後を待つまで指摘は入らなかった。
ツッコミ(指摘)が入ってから投了するしかなかった。
逆に言うとツッコまれなかったからわざわざドローしていいですかとまで聞いてしまった。
相手の方は気にも留めていないかもしれないが、普段の私だったらとてもしないようなスマートじゃない終わり方だった……
『この5回戦、勝ったらTop8確定だぞ……』
という悪魔の囁きがあったのかもしれない。
こりゃあもうフィーチャリングマッチはおろかTop8も無理そうだなぁ……
ぼんやりとそう考えながら、私は最後のペアリングを待った。
現実感が無く、それでいて気分は昂揚していた。
俺が、フィーチャリングマッチ?
毎月開催しているこの大会には半年ほど仕事が忙しくてブランクがあったし、両手で数えられる程度の出場でもほぼ毎回2-4の下位成績だった。
地元のショップでも全勝できる事は滅多になく、残酷コントロールなんていう血染めの月や神聖の力戦で悶絶し、バーンには残酷な根本原理に頭蓋割りを合わせられ、トロンにも得意と言えず、手札破壊のまえには立ち尽くすしかない俺のデッキが、俺がフィーチャリングマッチ?
最高だよホント。
俺は今日何しに来た?負けるためか?勝つためか?
いいや違う。
いつも通り、楽しむためだ。対戦相手を驚かせるためだ!
そして誰もかれもグリグシスに引きずり込み永遠衆にするためだ。
フィーチャリングテーブルには相手の方が先に座っていた。
今大会で現状ただ一人の全勝者、私の神経が張り詰める。
テーブルには予めプレイマットが敷かれていたが、スタッフにマットの交換は可能か確認し、自分のプレイマットを広げる。
「これじゃないと勝てないんで」
願掛けであるかのように相手の方に話しかける。
「お久しぶりです」
「僕の事覚えてるんですか? 半年ぶりぐらいなのに」
「なんとなく。何度か対戦してますよ」
相手の方は私の事を覚えていた!
5回戦までの間、明確に知っていますよ言われていなかったのでかなり驚く。
「俺のデッキ覚えてるってことですよね?」
私は困ったような声を出したつもりだが、内心は嬉しさで一杯だった。
そして相手の方も奇しくも、使っているデッキは以前とほとんど変わっていないとの事だった。
game1
お相手マリガンを一回するものの、初手血清の幻視とスムーズな動きだし。
4ターン目までお互い目立った動きは無いものの、こちらは芳しくない。
出ている土地が島3枚とフェッチ。テゼレットを出せなかった場合残酷な根本原理を打つのが8ターン目になってしまう。
そしてこちらのエンド前に相手が動く。稲妻を本体に。
中盤ではあるが盤面だけで見たらお互い土地のみ。こちらもデッキを掘るために稲妻を差し戻そうとするも呪文捕らえを合わされてしまう。
ハンドにあった差し戻しをたまりかねて吐き出す。対象はどれかと聞かれ改めて呪文捕らえのテキストを確認。
自分の差し戻しを差し戻す事を告げ、稲妻を捕らえさせるうまぶったプレイをする。実際のところはテンポは相手に取られてしまった。
呪文捕らえに殴られたり稲妻のらせんで焼かれたりでライフは20対7。
エンド前に打ったけちな贈り物は囮だと言わんばかりに策謀家テゼレットを唱える。
「テキスト確認していいですか?」
「いいですよぉ勿論!」
この瞬間が堪らない。こんなカード見た事あるかい?
確認後無事にテゼレットは着地、電池を生成してからの、ショックイン。残ライフ5。
ターンが再び行き来しこちらのエンド前に電解を撃ってき再び空中戦。
相手は自分で差し戻した電解をメインフェイズに唱える。残ライフ3。
ターンが行き来し、テゼレットの奥義を発動。忠誠度は残っている!
エーテリウム電池の重い一発が相手に刺さる。
そしてお相手ドローゴーの後に三度空中戦。エーテリウム電池を一個流刑への道されるが瞬唱の魔道士と合わせて7点ダメージ。ライフは6対3。
だが4度目の空中戦、見せるかどうか最後まで悩んだ否定の契約を捕らえられ、次行きましょうかと私は言った。
「残り3点が遠かったですね」
「分かる、そういうデッキなんで!」
とは言った物の残酷な根本原理は引けてすらいない。情報戦でこれが幸と出るか不幸と出るか……
game2
お互いノーマリガン、からの6ターン目まで動かない。お互い青いのだから当然か。
だから最初に私が動いた、勝つために。
ハンドはテゼレット、差し戻し、ケラノス、鎮圧、土地。
テゼレットは消されても構わない、二の矢のケラノスで打開する。
だが相手の方が一枚、本当に一枚上手だった。
ソーサリータイミングで現れたヴェンディリオン三人衆によって、イゼットの神はボトムに追いやられてしまった……
この時何となく察知してしまった、このマッチは負けたなと。
その後は展開されたクロックを止めようとしても、妨害を妨害する余力も無く、フルパンを受け最後の一枚の手札---硫黄の滝を---公開して、固い握手を交わした。
「あのヴェンディリオンが強すぎたw」
「ほんまにそれ! ほんそれw」
相手の方のシンプルな感想に私も相打つ。
この6回戦、敢えて言うなら最後の最後に運が切れた。
残酷な根本原理もスラクジムンダールも、我らがボーラス様も手札にはおいでなさらなかった……
ナンセンスだが両ゲームとも、切り札である何かが来ていれば結果は変わっていたような気がしてならない。
だがこれがマジックだ。
どんな結果も受け入れなければならないし、受け入れるのがプレインズウォーカーの務めだ。
入賞逃したとボヤキながらも、私は今大会の結果に満足した。
6回戦 トリコトラフト ×-×
最終成績 4-2
驚くべき事に私は前の日記に書いた通り、Top8に入賞する事が出来た。
最後に努力の女神あるいはボーラス様が微笑んでくれ、オポ差ギリギリで滑り込む事が出来た。
この日記は嘘か真か?
普通に考えたら間違いなくフィクションだろうね。
だが某サイトの方で予想外に早くTop8のデッキリストの公開が有ったから気になる人は確認して欲しい。
プラスαで今回はフィーチャリング付きだ。
MMM
Monthly Modern Masters
そんな大会聞いた事が無い?
それは残念。でも縁が有ったら、どこかの草の根大会でお会い出来るかも!
ここまで読んでくれてありがとうございました!
1回戦 太鼓親和 ○-○
game1
確か相手の出だしが城塞、メムナイト、太鼓、邪魔者のロケットスタートだったと思う。
一本目は落としたなぁとぼんやり考えながら序盤を捌いていく。
幸運にも頭蓋囲いの装備に合わせてコラガンの命令を破壊とクリーチャー2点で唱える事が出来たので相手は大きく減速。
テゼレットを着地後致命的な一押しで除去りつつ残酷な根本原理。そのまま何回か撃った後でお相手投了。
game2
お相手同じくロケットスタートだが土地が産業の塔と城塞で止まる。
邪魔者とメムナイトとモックス、刻まれた勇者が着地している時に思考囲いを打たれるも、捨てさせられたのは残酷な根本原理。
一本目と同じようにこちらはテゼレットを着地させ、相手の盤面を削っていき残酷な根本原理。
テゼレットと瞬唱の魔道士がいるこちらの場に、土地2枚と太鼓のある相手は金属術達成の勇者で本体に攻撃。
攻撃クリーチャー指定後に、サイドから入れたラクドスの魔除けで太鼓を壊そうとしたところで相手はカードを畳んだ。
・今大会で恐らく一番運が良かったマッチ。通常ならどうしても頭蓋囲いの対処に遅れてしまい残酷な根本原理が間に合わないが、game1はコラガンの命令で大きくアドを取れ、game2では頭蓋囲いを引かれなかったのがかなり大きかった。
2回戦 キキコード ○-○
game1
序盤を耐えてからの残酷な根本原理。
「テキスト確認しますか?」
「いや、大丈夫です」
ボロボロの戦線にスラクジムンダールを唱える。
「テキスト確認しますか?」
「すいません、ちょっと確認します……」
そのまま2回殴り切り次のゲームへ。
game2
序盤チマチマと捌きつつサイドから投入した嵐の神、ケラノスを戦場に。
相手のクリーチャーを焼きつつ瞬唱の魔道士で相打ちを取ったりした後に、お相手瞬唱の魔道士に外科的摘出!一気に辛くなる。
その後テゼレットを着地させひとまずは滅びや残酷な根本原理を打って更地にするものの、お相手スラーグ牙をトップデッキ!
思わずナイストップと言うも、返しのターンケラノスでめくれたのは残酷な根本原理!
スラーグ牙を焼き払うも、戦慄艦の浅瀬にはカウンターが載っていなかったためターンを返す。
そしてお相手メインフェイズに召喚の調べ。Xは……3?
そうして私の残酷な根本原理は、ライブラリーから呼び出された永遠の証人によって回収された外科的摘出によって全て抜かれてしまった……
だが幸いにもテゼレットは健在だったため奥義まで間に合い、遺影が作りだした5/5トークンが勝負を決めてくれた。
3回戦 ホロウヴァイン ○-×-○
game1
お相手序盤はゴブリンの先達や僧院の速槍や稲妻を撃ってきたのでバーンかと思ったが、合間合間に信仰無き物あさりや安堵の再会、傲慢な新生児を唱える。ルーティングの途中で復讐蔦が落ちドレッジヴァインと判断。
そしてお相手事故っていたため土地が4枚と僧院の速槍でビタ止まり。ハンドにはプレインズウォーカーがいたためエンド前に相手のショックランドを謎めいた命令でバウンス後、プレインズウォーカー、ニコル・ボーラスで相手の土地を破壊しターンを返す。
しかしここからまさかの信仰無き物あさり、ゴブリンの先達、喚き騒ぐマンドリル!
からの復讐蔦復帰からのフルパンできっちりボーラス様が落ちる。
爆発力にビビりながら私も二の矢を放つ。スラクジムンダールだ。殴って打点が一番低いゴブリンの先達を喰って本体に7点。
返しにお相手もフルパンしブロッカーとして傲慢な新生児をキャスト。
こちらのターン、スラクジムンダールで攻撃、の前に致命的な一押しで傲慢な新生児を破壊。通りの悪霊のサイクリングと度重なるショックインのせいで8点を受け止めれずお相手はカードを畳んだ。
game2
糞みたいな土地事故で負け。
お相手こちらのサイドを警戒して大歓楽の幻霊まで入れてくるバーン戦略へ移行。
そのまま殴り焼き殺される。
game3
相手の小粒クリーチャーを捌き安堵の再会を呪文嵌めしたりしても、復讐蔦は戦線に復帰してきた。だが幸運にも初手からあった滅びを唱えひとまずは戦局をイーブンに。
テゼレットを着地させ忠誠度を7まで上げたが、相手の場には既に虚ろな者が。
ハンドには瞬唱の魔道士、遺影にしたら物量で負けると直感し三度電池を生成する。
殴ってきた虚ろな者は瞬唱の魔道士でチャンプブロックし、返しのターンで奥義を起動。
最終的に5/5が3体になったタイミングで2体で殴りスルーされたので10点通し。
返しの相手のターン、信仰無き物あさりフラッシュバックからの虚ろな者と喚き騒ぐマンドリル。たっぷり肥えた墓地から復讐蔦が着地……?
「確認なんですけど、復讐蔦着地が先ですよね?」
「そうですね、復讐蔦が先に着地でマンドリルはまだスタック上です」
一応念のために確認してから私は瞬唱の魔道士で墓地の謎めいた命令をフルタップとカウンターで唱える事を宣言。相手はカードをさっさと畳んだ。
「たまたまテゼレットの奥義が間に合っただけなんで」
「そんなん関係無いから」
煽りに受け取られてしまったのか、私はそう吐き捨てられた。
そして補足だがこの3回戦、なんと残酷な根本原理を一度も撃っていない。
4回戦 赤緑メイガス(?) ○-○
同じ会場に来ていたショップの常連の方に「フィーチャリングマッチに出られるかも!」とちょっとテンション高めに報告後着座。
game1
マナクリとクルフィックスの狩猟者を出されランプ系かと思いきや突然の月の大魔術師!
そんなのを出されたら機能不全を起こしてしまうのでひとまず差し戻し、返しのターンにフェッチからの致命的な一押しで退場して頂く。
テゼレットを着地後、お相手も光と影の剣を出してくる。そのまま貴族の教主に装備しテゼレットに攻撃。出していた瞬唱の魔道士でブロックするも相手はとんでもない奇襲をかけてきた。
「ゴーア族の暴行者の湧血を使います」
トランプルでダメージを叩き込まれるも、テゼレットは忠誠度1で首の皮一枚で繋がる。
曰く剣のプロテクションに引っかからないのが唯一光と影の剣とのこと。かつ能力でゴーア族の暴行者を回収できる、見た事が無い凄いシナジーだ……
こちらも負けじと残酷な根本原理、からのスラクジムンダール!
「テキスト確認していいですか?」
「どうぞどうぞ!」
「統率者戦でしか見た事が無いw」(横の人)
「俺のデッキのエースクリーチャー(笑)です!」
「(サインドだから)読めない……」
そのままスラクジムンダールが走って撲殺。
「あのクリーチャーやべぇw」(横の人)
game2
魂の洞窟を人間で置かれるも細かい除去で捌いていく。
終盤に差し掛かり相手の場には剣装備の貴族の教主。前のターンに除去したクルフィックスの狩猟者で見えていたのはアモンケットの神、熱烈の神ハゾレト。ハンドには謎めいた命令があったので対処できると踏んでいたが、無慈悲にも二枚目の魂の洞窟が神で置かれ唱えられてしまう。私は小考の後謎めいた命令で、考えていたカウンターと剣のバウンスではなく、神のバウンスとフルタップを選択した。ヒヤッとはしたが、返しの自分のターンの残酷な根本原理で全てをチャラにする事が出来、そのまま圧殺する事が出来た。
「そのデッキ凄いよ。やられても楽しいもん」
「ありがとう、最高の褒め言葉だ」
サイド後は基本土地を多く見たから効かないと思い、月の大魔術師は抜いていたとの事。実際はフェッチが機能不全に陥るから出されるとかなりキツイ。
一応月を貼られてもボーラス様か謎めいた命令で対処できるように、私のデッキは島を4枚入れてある。今回はそれが功を奏したようでもある。
5回戦 ナヒリシュート ○-×-×
「マジに次フィーチャリングマッチかも!」と結構高いめのテンションでショップの常連の方に報告後着座。
game1
お相赤白フェッチから平地、次のターンも平地を出してターンエンド。エメリアコントロールかと思うも次のターン、とうとうアレが来た……
「赤白ギルランショックイン。からの血染めの月、通りますか?」
無理ですと差し戻し、次のターンに謎めいた命令。こういうマッチアップのために基本土地をたっぷり入れてあるのさ!
ナヒリを消したりしつつも終盤月の着地を許した。返しのターンにボーラス様が割ってくれたからね。
月を抜いてもらうためにもフェッチから島2枚と沼3枚から残酷な根本原理を打つ。
「次のゲームにいきましょうか」という相手の声でお互いカードを畳んだ。
game2
相手の先行2ターン目、「猿人の指導霊除外、血染めの月貼りますね」
(月を抜かない事はなんとなく)分かってたけど早くない?
そこからはほぼワンサイドゲーム。反逆の先導者、チャンドラを指し戻したりするも、初手にあったフェッチからの島1枚以外の基本土地を置く事も無く、ドローしては「高い山(沸騰する小湖)を置いてエンドですw」とするだけ。
最終的に先駆ける者、ナヒリと、復讐のアジャニ、ギデオン・ジュラに守護されている中ナヒリの奥義を発動。一応フィニッシャーが引き裂かれし永劫、エムラクールかを確認後、今度は私が次行きましょうかと言った。
game3
ハンドはテゼレット、疑念の影、真髄の針、差し戻し、残酷な根本原理、土地2枚。
キープするかマリガンするか意見は確かに分かれると思う。
だがこれまでの経験則だと、最初から不利だと分かっているマッチを覆せるキーカードが有り、土地が少ないハンドをマリガンすると裏目るのが何となく分かっていたためキープした。
勿論不利なマッチアップを覆すためにダブマリしたことは何度かある。
だがこのハンドは土地の枚数
結果から話すと、土地が3枚で止まりエムラをシュートされかけてイカサマ紛いのジョークをして投了した。
相手のX=2指定の虚空の杯を一度は差し戻したが、返しの杯は何事も無く着地。
そのまま続いてナヒリが着地。返しのターン私は真髄の針を置いたよ、反逆の先導者、チャンドラ指定で。
(月はまだ出ていないし、奥義を発動されても疑念の影がある、大丈夫だ……)
返しのターンお相手、復讐のアジャニを唱え、針を出すのに使った沼をそのまま縛る。
(めんどくさいなぁ、ただでさえ土地が詰まってるのに……ん……?)
「あ ミスったぁぁぁぁ!!!」
思わず私は声を出していた。地元のショップでたまにナヒリシュートを使う人とゲームをしていたが大抵は勝っていたために驕っていたのだろう。犯していたミスを忠誠度6のナヒリが取り返しはつかないよと嘲っているように見えた。
次の次のターン、相手はナヒリの奥義を発動させ、私は対応して疑念の影を唱えた。
「……あぁ、いいカードだねぇ」
「(……気付いてない?)キャントリップのドローしていいですか?」
「ん?あぁ、どうぞ」
私は引いた。引いてしまった。
「あれ、疑念の影って2マナ……」
私は指摘が入った事に安堵しながら握手を求め、相手もそれに応じてくれた。
勿論私は疑念の影がX=2の虚空の杯で打ち消されるのは分かっていたし、相手もそれを指摘すると思っていた。
だが実際はキャントリップのドロー数秒後を待つまで指摘は入らなかった。
ツッコミ(指摘)が入ってから投了するしかなかった。
逆に言うとツッコまれなかったからわざわざドローしていいですかとまで聞いてしまった。
相手の方は気にも留めていないかもしれないが、普段の私だったらとてもしないようなスマートじゃない終わり方だった……
『この5回戦、勝ったらTop8確定だぞ……』
という悪魔の囁きがあったのかもしれない。
こりゃあもうフィーチャリングマッチはおろかTop8も無理そうだなぁ……
ぼんやりとそう考えながら、私は最後のペアリングを待った。
6回戦 トリコトラフト フィーチャリングマッチ
現実感が無く、それでいて気分は昂揚していた。
俺が、フィーチャリングマッチ?
毎月開催しているこの大会には半年ほど仕事が忙しくてブランクがあったし、両手で数えられる程度の出場でもほぼ毎回2-4の下位成績だった。
地元のショップでも全勝できる事は滅多になく、残酷コントロールなんていう血染めの月や神聖の力戦で悶絶し、バーンには残酷な根本原理に頭蓋割りを合わせられ、トロンにも得意と言えず、手札破壊のまえには立ち尽くすしかない俺のデッキが、俺がフィーチャリングマッチ?
最高だよホント。
俺は今日何しに来た?負けるためか?勝つためか?
いいや違う。
いつも通り、楽しむためだ。対戦相手を驚かせるためだ!
フィーチャリングテーブルには相手の方が先に座っていた。
今大会で現状ただ一人の全勝者、私の神経が張り詰める。
テーブルには予めプレイマットが敷かれていたが、スタッフにマットの交換は可能か確認し、自分のプレイマットを広げる。
「これじゃないと勝てないんで」
願掛けであるかのように相手の方に話しかける。
「お久しぶりです」
「僕の事覚えてるんですか? 半年ぶりぐらいなのに」
「なんとなく。何度か対戦してますよ」
相手の方は私の事を覚えていた!
5回戦までの間、明確に知っていますよ言われていなかったのでかなり驚く。
「俺のデッキ覚えてるってことですよね?」
私は困ったような声を出したつもりだが、内心は嬉しさで一杯だった。
そして相手の方も奇しくも、使っているデッキは以前とほとんど変わっていないとの事だった。
game1
お相手マリガンを一回するものの、初手血清の幻視とスムーズな動きだし。
4ターン目までお互い目立った動きは無いものの、こちらは芳しくない。
出ている土地が島3枚とフェッチ。テゼレットを出せなかった場合残酷な根本原理を打つのが8ターン目になってしまう。
そしてこちらのエンド前に相手が動く。稲妻を本体に。
中盤ではあるが盤面だけで見たらお互い土地のみ。こちらもデッキを掘るために稲妻を差し戻そうとするも呪文捕らえを合わされてしまう。
ハンドにあった差し戻しをたまりかねて吐き出す。対象はどれかと聞かれ改めて呪文捕らえのテキストを確認。
自分の差し戻しを差し戻す事を告げ、稲妻を捕らえさせるうまぶったプレイをする。実際のところはテンポは相手に取られてしまった。
呪文捕らえに殴られたり稲妻のらせんで焼かれたりでライフは20対7。
エンド前に打ったけちな贈り物は囮だと言わんばかりに策謀家テゼレットを唱える。
「テキスト確認していいですか?」
「いいですよぉ勿論!」
この瞬間が堪らない。こんなカード見た事あるかい?
確認後無事にテゼレットは着地、電池を生成してからの、ショックイン。残ライフ5。
ターンが再び行き来しこちらのエンド前に電解を撃ってき再び空中戦。
相手は自分で差し戻した電解をメインフェイズに唱える。残ライフ3。
ターンが行き来し、テゼレットの奥義を発動。忠誠度は残っている!
エーテリウム電池の重い一発が相手に刺さる。
そしてお相手ドローゴーの後に三度空中戦。エーテリウム電池を一個流刑への道されるが瞬唱の魔道士と合わせて7点ダメージ。ライフは6対3。
だが4度目の空中戦、見せるかどうか最後まで悩んだ否定の契約を捕らえられ、次行きましょうかと私は言った。
「残り3点が遠かったですね」
「分かる、そういうデッキなんで!」
とは言った物の残酷な根本原理は引けてすらいない。情報戦でこれが幸と出るか不幸と出るか……
game2
お互いノーマリガン、からの6ターン目まで動かない。お互い青いのだから当然か。
だから最初に私が動いた、勝つために。
ハンドはテゼレット、差し戻し、ケラノス、鎮圧、土地。
テゼレットは消されても構わない、二の矢のケラノスで打開する。
だが相手の方が一枚、本当に一枚上手だった。
ソーサリータイミングで現れたヴェンディリオン三人衆によって、イゼットの神はボトムに追いやられてしまった……
この時何となく察知してしまった、このマッチは負けたなと。
その後は展開されたクロックを止めようとしても、妨害を妨害する余力も無く、フルパンを受け最後の一枚の手札---硫黄の滝を---公開して、固い握手を交わした。
「あのヴェンディリオンが強すぎたw」
「ほんまにそれ! ほんそれw」
相手の方のシンプルな感想に私も相打つ。
この6回戦、敢えて言うなら最後の最後に運が切れた。
残酷な根本原理もスラクジムンダールも、我らがボーラス様も手札にはおいでなさらなかった……
ナンセンスだが両ゲームとも、切り札である何かが来ていれば結果は変わっていたような気がしてならない。
だがこれがマジックだ。
どんな結果も受け入れなければならないし、受け入れるのがプレインズウォーカーの務めだ。
入賞逃したとボヤキながらも、私は今大会の結果に満足した。
6回戦 トリコトラフト ×-×
最終成績 4-2
終わりに
驚くべき事に私は前の日記に書いた通り、Top8に入賞する事が出来た。
最後に努力の女神
この日記は嘘か真か?
普通に考えたら間違いなくフィクションだろうね。
だが某サイトの方で予想外に早くTop8のデッキリストの公開が有ったから気になる人は確認して欲しい。
プラスαで今回はフィーチャリング付きだ。
MMM
Monthly Modern Masters
そんな大会聞いた事が無い?
それは残念。でも縁が有ったら、どこかの草の根大会でお会い出来るかも!
ここまで読んでくれてありがとうございました!
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